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2015.07.12

桃太郎伝説(5)めんめんメガネの桃太郎

 桃太郎の幸運は、キビ団子一つでだけであれだけ働いてくれる部下を持ったことだ。一方で、酒まで飲ませてもらっている鬼は弱かった。 人はキビ団子のみで生きるに非ず。イヌ・サル・キジには、やはり何か目的意識があったに違いない。桃太郎がいい部下を発掘したというよりも、桃太郎の方が目的意識を持ったイヌ・サル・キジのめがねにかなったのだろう。家来ではなく、イコールパートナー。 腹が金太郎に似ている桃太郎とイヌ・サル・キジは何らかの旗を立て、貧しくとも堂々と歩むべきであると、メガネドラッグの宣伝を見ながら思うのである。

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2015.07.10

桃太郎伝説(4)経営者としての桃太郎

 鬼は酒を飲んで宴会をしていた。何で儲けたかは知らないが、儲かっているというと、悪いことをしているに違いないと考える村人は多い。自分が損をするわけではなくても、人が儲けるのは許せないと考える村人も多いのだ。 それでも、宝をたくさん持っている鬼通は待遇がいいのだろう。一方、キビ団子一個で働かせる桃コミュニケーションズはブラック企業だと非難される。しかし、イヌ・サル・キジに一個ずつキビ団子を与えるためには、3倍のキビ団子を用意しなければならないということを、イヌもサルもキジも知らない。キビ団子3個で武器を買い、さらにキビ団子3個を税金でとられるのである。

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桃太郎伝説(3)為政者としての桃太郎

 イヌ・サル・キジは、桃太郎がお腰につけたキビ団子をくれたから、鬼の征伐についていったのである。悪い鬼を退治すべきだという正義感からではない。しかし、キビ団子一つでだけであれだけ働かされるのは割にあわないだろう。鬼からぶんどった宝物を荷車で運んで帰った後、いくらかもらえたのだろうか。仮にもらったとしても、それは成功報酬であり、事前にその約束はされていたのだろうか。 もし桃太郎が、イヌ・サル・キジに運ばせた宝物を彼らに与えず、わが家にだけ持ち帰ったとしたら問題だ。いや、もしかしたら、あの宝物は友だち(本当は親分)の家に運んだのかもしれない。

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桃太郎伝説(2)桃から生まれた桃太郎

 桃太郎は桃から生まれた。昔から桃は不老不死の霊薬の果実とされているが、若い女性の象徴とも言われている。
 おじいさんとおばあさんには子供がなかった。だからおばあさんは流れ者の若い娘を拾ってきて、おじいさんの子を産ませたのだという説がある。おじいさんが平川カントリーでの芝刈りの帰りに若い桃を抱えて帰ってきたら、包丁は桃ではなくおじいさんに向けられただろうが、おばあさん自らが拾ってきた場合はOKなのである……などと考えていたら、妻が台所から桃と包丁を持ってきたので少し慌てた。桃は手でむいてください。

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桃太郎伝説(1)正義について

 桃太郎は鬼を征伐して宝物を持ち帰った。しかし、何もしていない鬼をいきなり襲って宝物をぶんどるのだから、悪いのは桃太郎の方ではないかという主張は昔からある。仮に鬼が悪い奴だとしても、鬼の宝物を持ち帰っておじいさんとおばあさんに渡した、つまりはわが家の物としたのであれば、それは立派な強盗もしくは横領だ。それに、酒を飲んで宴会中のところを予告なしに襲うのは卑怯じゃないか。
 桃太郎はなぜ、鬼を襲ったのか。
 その理由は、鬼は桃太郎の村が仲良しの、海を隔てた遠くの村の人と、桃太郎の村のこととは無関係のことで喧嘩をしている。たとえ遠くても無関係でも、友だちは友だち。助太刀せねばならぬ。しないと後で文句を言われるかもしれない。友だちと言っているが、本当は桃太郎の村はその村の子分なのだ。だから鬼をあのまま放置すると、次はきっとわが村を襲うに違いない。そのような理由で、政府は集団的自衛権の行使を容認したのである。

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