« November 2015 | Main | August 2016 »

2015.12.15

通院ワン

 忙しさに拍車をかけているのが通院。ジジイになったので、歯医者以外にも通院がある。
 数年前から高コレステロールということで薬をもらいに1~2か月に1度、総合病院に行く。それと無呼吸症の改善でCPAPをしているから、保険の関係で月に1度、診察を受けなればならない。予約をして診察時間5分、待ち時間平均30分。ただし、このクリニックの女医や看護師や事務員は美人が多く、入れ替わりも多いから待っていても退屈しない……と言うと、「いい歳をして」と思うかもしれないか、これは大切なことだ。ワタクシの見知った範
囲では、長寿の男性は肉と鰻と女子を好む。ワタクシは健康のためにあえて焼肉と鰻重と若い女子を選びたいと思うのである。
 そのように健康に留意しているが、先般クリニックの診察で前回よりも血圧が少し高いと指摘された。ワタクシは、女医は網タイツを履くべきではないと考える。

|

それでも朝は来る

 仕事以外の雑用も多い。親戚の冠婚葬祭、役所と保険の手続き、家の修繕、パソコンの復旧、地域の会合、同窓会の幹事、懐かしい知人からのメールへの返信、スナックのボトル更新、なじみのホステスの誕生日……朝起きてトイレに行きご飯を食べ、早朝ジムに寄って風呂に入ってから事務所に行きトイレに入り、パソコン仕事をした後に昼飯を食べ、トイレした後客先で打ち合わせに行き営業し、じゃあそろそろと宴会に行き飲んで飯を食い、トイレに寄っただけのスナックで歌い家に帰り夜食を食うか、まっすぐ帰って夜食を食って見つからなくなった保険証書を探す。で、トイレしてようやく床につく。そして休日になれば、たまっているその他の雑用を処理する……このように大人の日常は忙しく、そのように人生は過ぎ、安保法案は国会を通過するのである。

|

多忙エンジン

 子供の頃、親に何かを頼むと「待ってなさい。大人は忙しいのだから」と言われた。僕だって忙しい。学級新聞も作らなければならないし、塾もあるし、宿題もある。それに来週の体育の時間までに逆上がりができるようになっていなくてはならない。これは相当忙しいぞ、と思ったものだが、50歳を過ぎて思う。大人は忙しい。オヤジはもっと忙しい。『のらこみ』も作らなければならないし、異業種交流会もあるし、締め切りもある。それに、月末までに消費税を納付しなければならない。
 歳をとると、仕事の時間が増える。経験と実績を重ねて仕事が増えたというよりは、歳をとって作業効率が落ちたから、一つの仕事に時間がかかる。メガネをかけたりはずしたり、モノを忘れて探したり、それだけでも余計に時間がかかっている。
 よせばいいのに重い荷物を移動したりすると腰を痛めて、それでしばらく荷物は放置され、その他の業務も停滞する。

|

朝が来た

 忘年会のカラオケで「師走は忙しい、街は慌ただしい」と歌おうと思ったが、それはもう2年前の曲だ。朝ドラの再放送を見ながらつくづく時の経つ速さを感じ、時間感覚がぐちゃぐちゃになっている自分を感じる。「この前さ」とスタッフに話しかけたその話は8年前の出来事で、彼女が高校生の時のことだ。そのうち、ゲゲゲとジェジェジェのどっちが先だったかがわからなくなる。いや、もう、少しなっている。びっくりぽんや、ごきげんよう。

|

海のトリトン

 小学校卒業後、都内の私立中学に行ったので近所の友達とは疎遠になった。隣のクラスの女の子で、同じように都内の私立に行った女の子と、ときどきバスが一緒になり仲良くなった。中学では『海のトリトン』の再放送の話をよくして、高校になってからは庄司薫の『赤頭巾ちゃん気をつけて』の話で盛り上がった。大学に入って一人暮らしをすると、アパートに彼女が遊びに来た。汚い台所で大量のロールキャベツを作ってくれた。「彼に作ってあげるための練習」と言っていたが、それが「だから勘違いするなよ」という意味だということはわかった。思い返せば、やっぱり若い頃もモテなかったな。僕はなんとなく拗ねてしまって、その後は連絡をしなくなった。
 30代の半ば頃、箱根の温泉旅館で宴会の後、カラオケ・バーに行った。同じ年ぐらいの女性が、50過ぎの男と飲んでいた。訳ありだな、と思い見ないようにしていた。
 カラオケの順番が回ってきたので、「手塚治虫原作『海のトリトン』」を熱唱した。歌い終わると、訳ありカップルは部屋に帰るところ。僕が席に着くと、バーの出口まで行っていた女性が小走りで戻ってきて「『海のトリトン』、懐かしくて泣いちゃった」と言って、また小走りで去っていった。ここから物語を展開できるウデがあれば、「上毛かるた」に登場できるかもしれない。
「む」、「昔を語る海のトリトン」。

|

バック・トゥー・ザ・フューチャー

 アルバム類を整理していたら、小学校の卒業文集が出てきた。思わず、ぎゃっと言いたくなるようなことを書いている12歳。少年・中川順一の予想では、今頃は総理大臣か大社長になってい
るはずだった。
 予定通り総理大臣になっていたら、パリのテロに乗じて憲法を改正し戒厳令を敷いていたかもしれないし、大会社の社長になっていたら「もっとチャレンジしろ」と部下に粉飾をさせていたかもしれない。予想通りの人生でなくてよかった。
 20年後を妄想してもあまり栄光は見えてこないから、過去の50数年で少しあったいいことを盛ってみようか。自分史なんだから多少話を盛ったり、創作があったっていいじゃないかと思う。子供時代に将来を夢見たように、中年が過去を妄想して何が悪い。俺はクリエイティブな自分史をめざすぜ……とは思うものの、顧みれば恥多き人生。たそがれの部屋の隅にてペン握りしめたまんま、めそめそ泣く。生まれて、すみません。

|

仮面ライター

 「自分史」を「自慢史」にしてしまうか、「民衆史の1冊」にできるかは、筆者と編集者のウデだと思う。ゴーストライターを使うのは偽物のように思う人も少なくないようだが、かなり有名な作家の作品でも編集者がずいぶん手を入れている。というか、ちゃんとした本は著者以外の手が入るのが当たり前。「聞き書き」の著者は喋った本人だ。
 自叙伝の下書きを請け負うライターの中には、クライアントである筆者に喜んでもらおうと、声枯れんばかりにバンザイ連呼原稿を書く者もいるが、あれは結果としてクライアントに恥をかかせる。お客に対する愛がないよなと思うが、愛ちゃいまんねん銭でっせ、という商売なのだろう。自分史出版に1,000万円を吹っかける業者がいて、それを払う人がいるのだから、出版業界も怪しい世界だ。
 自分史や評伝などの仕事はその人のさまざまな面を知らねばならず、時間もかかる。だから、その人を好きにならないとなかなか引き受けられない。電話帳やネットに広告を出して客を取るということはなかなかできない商売だと、最近思うようになってきた。我が社は一見さんお断りでいこうかと考えている。好きな人じゃなけりゃ自叙伝のゴーストはできませんぜ。もっとも、いきなり1,000万円を積まれたら、好きになっちゃうかも。

|

私小説作家

 ウケようとして話を「盛る」こともある。妻は「『のらこみ』に登場するような中川の妻はこの世に存在しない」と言うし、教養ある読者はみなわかっている。まあ、ときどき「言葉通り」にしか理解しない人もいて困ることもあるが、本誌『のらこみ』はフィクションであり、著者である中川順一は、実際は長身で痩せたクールな二枚目であることを教養あるあなたはわかっているよね。
 昔、私小説というジャンルがあった。私小説家を家族や友人知人に持った人は大変だったろう。家に下宿させた女弟子を好きになってしまい、彼女が家を出た後、その蒲団をクンクン嗅いだということを何度も草稿して書き上げて印刷出版してしまう人間の妻や従業員でなくてホントによかったろお前ら、と僕は周囲の人間に言いたい。
 しかし、恥ずかしい自分の話を書いても、それで名を成せば周囲から勘弁してもらえるのかも。群馬県民が暗唱する「上毛かるた」の「ほ」の札は「誇る文豪 田山花袋」。

|

偉い人すごい人優しい人

 ある人が、父親が過去の自分について法螺話ばかりするのが嫌だと言っているのを聞いて、映画『ビッグ・フィシュ』を思い出した。父親の法螺話は全部が嘘ではない。実際にあったことを面白おかしく誇張しているだけ。例えば、友達の大男は2階建ての家ぐらいの高さだったとか。嘘をつけと思っていたが、父親の葬儀に2mぐらいの背の高い男が友人として駆けつける。父親の法螺話は、彼の優しく親切な性格故のことだというお話。
 偉い人やすごい人よりも、優しい人が好きだなと柿を食べながら思った。

|

柿食えば

 評伝を書いている人物について、調べれば調べるほど偉い人だと思うし、すごい人だと感じている。本は、その人の優しさに触れてた人たちが、お金と時間を出し合って出すことになっている。
 その人の名は若い頃から知っていたが、マスコミ情報で知ることと実際とは大きく異なるということを改めて知った。だから、会ったこともない我が国の総理や他国の大統領の悪口を言ってはいけないと、その人のお屋敷になっていた柿を食べながら思った。
 自分史や評伝などの仕事をしていると、まったく異なった「事実」に出くわすことがある。本人や周囲が嘘をついているわけでなくても、立場や見方で事実は異なることがある。
 僕が「学生時代の身長は180センチだった」と言ったら嘘か病んでいるかだが、「学生時代にとてもモテた」と言ったら、多少病んでいるが見解の相違ということになる。学生時代も今も、客観的には確かにモテないが、主観的には少しモテている……まあ、そんなことは世の中の多くの人にとってどうでもいいことだが、歴史のわりと大切なことの多くもそんな感じのことがよくある。片方の「事実」だけが残らないようにすることも大事なことだ。俺だってモテたことがあるんだってば。

|

社長妄想記

 亡くなったある偉い人の評伝を創っている。本の資料となる写真などを探しにその人のお宅に行った。主も家族もいなくなったお屋敷の広い応接やリビングなどをうろうろしながら、ふと「この家、前に見たことあるな」と思った。帰ってからしばらく考えていて思い出した。社長シリーズで森繁が住んでいた家だ。
 秘書の小林桂樹か総務部長の加東大介か、それとも営業課長の三木のり平か、とにかく朝、社員が迎えに来るのを待ちながら、暖炉のあるリビングでネクタイを締めている。妻の久慈あさみが「あなた、今日からご出張?」「ああ。札幌に」「あら、私も札幌の伯父のところに行こうと思っていたの」「(ギクっ)」。社長は出張ということで芸者の池内淳子またはバーのママの淡路恵子と遊びに行くことにしていたのだ。さあ大変。
 若い頃、いずれ俺も社長になり、あのような屋敷に住み、妻とあのようなやり取りをするのだろうと妄想したのだが……。今朝、妻が「また札幌出張であのお鮨屋さんに行くの?」と聞いてきた。「いやあ〜今回は忙しいから行かないんじゃないかな」と、芸者を連れていくわけでもないのに嘘をつく。

|

俺の予想

 マイナンバーの説明書きには「SNSにも載せてはいけません」とわざわざ書いてある。「マイナンバー届きました」とフェイスブックに番号ごとアップする人がいるんじゃないかと思っていたが、いまのところ友達の記事にそのようなものはない。以前流行った「動物占い」みたいな「マイナンバー占い」がネットに登場し、うっかり番号を入力してしまう……なんてことも起きるのではないか。
 マイナンバーでデータが統一されれば便利じゃないか、という話もある。保険証も印鑑カードも一緒になり、やがてクレジットカードもスイカも一緒になれば、誰がどこで何を食ったかもわかる。ついでにGPSを繋げれば誰と食っていたかもわかる。税の申告は不要で、税務署から来た引き落とし明細書に異議があるときだけ申し出ればよくなる。
 クルマのナンバーはだいぶ前から選べるようになった。でも、マイナンバーの番号は選べない。4ばかり12個とか、1と3が繰り返し並んでいたら、変えてもらえないのか。
 マイナンバーは一生変わらない。それなら、夫婦が別姓であろうと同姓だろうと、事務的にはなんら不便はない。マイナンバーで個人を特定するなら、名前を変えることのハードルはずいぶん低くなるのではないか。名乗っている名前、人に教えている名前と本名は違う……なんだか、怪しげな世界だ。

|

俺の心配

 以前、過入金を返金するから口座番号を教えてくれと電話したら、相手に怪しまれて教えてもらえなかったことがある。通帳やクレジットカードの番号は、みだりに他人に知らせない。知らせない以前に、そもそも覚えていない。複数あるクレジットカード、保険証、印鑑カード、免許証それぞれに番号が付いていて、みだりに他人に知らせたりしないが、とにかく覚えていない。それで済んでいたから、マイナンバーもそれでよいのだと考えるが、そう
じゃないぞという脅しが入る。わからない。
 マイナンバーが決まったら個人番号カードを申請しろという。そのカードには暗証番号の登録もするらしい。複数のカードの暗証番号は同じものにせず定期的に変更しろと言われているが、それがまた増える。新しくした暗証番号はすぐ忘れるが、「簡単に推測されないように」設定するから、2度と思い出せない。新しく作る個人番号カードもそんなことになるのか。

|

俺の番号

 11月になって少し寒くなったから鮭とじゃがいもが入った「俺の石狩」もいいなと思っていると、郵便局から「俺の番号」が届いた。マイナンバー。いまだによくわからないので制度を論ずることはしないが、中小零細企業にとって面倒が増えたことだけは確かだ。番号の提供を要求できるのは役所と勤務先だけということで、その勤務先は、とにかく番号を預かったらゼッタイに漏洩しないようにしろよ、したら罰金だぞ、と脅されている。また金がかか
るよなぁとタコ社長は扇子をバタバタさせながらつぶやく。
 番号は「みだりに他人に知らせないようにしましょう」と説明書きに書いてあるが、みだりと他人の範囲はどこまでかがわからない。ぺらぺら喋るのは、うつみみだり。親子兄弟夫婦なら知らせてよいのか、知らせた後に離婚したらどうするのか。わからない。

|

俺の場合

 「俺の~」を展開する会社は「俺の株式会社」という。「ノラ」よりよっぽど変な社名だが、ブックオフを作った人が創業者で、その人の講演を聞いたら、「世の中で儲かっている飲食店は、高級店か立ち食い。だったら、両方を合体させればいい」と考えたのだそうだ。さすがだ。一方ノラは、儲からないことと儲からないことを組み合わせて苦戦している。笑っている場合ではない。
 「俺の~」が話題になった頃、妻やスタッフに一緒に行こうと誘ったが断られた。「俺のって言っても俺じゃないんだよ」と言ったが、そうではなく「いくら美味しくても立って食べるのは嫌」という。生意気な。立ち食いならオヤジひとり気楽に入れるだろうと思うが、そうもいかず、混んだ店をいつも外から眺めている。最近は椅子もあるらしい。

|

俺のガンジス

 うまくて高級な料理を安く食べさせる。その代わり立ったまま食べてね、という「俺のフレンチ」という店がある。3年前にオープンしてまたたく間に人気となり、「俺のイタリアン」や「俺の焼き肉」「俺の焼き鳥」などなどを開店させている。立ったまま食べるなら昔から立ち食いそばがあったじゃないか、と言っていたら「俺のそば」という店も開業した。思わず吹いたら、「俺のだし」に店名変更をした。
 銀座には中華料理の「俺の揚子江」もある。そのうちフォーを食わせる「俺のメコン川」、クスクスとモロヘイヤの「俺のナイル」、ボルシチの「俺のボルガドン」などなどもオープンするのだろう。「俺のガンジス」で高級カツカレーを立ち食いする日も近い。

|

噛んで噛んで

 よく噛んで食べることは消化によいだけでなく、ダイエットにもつながるのだそうだ。噛む回数を増やすと唾液の分泌がよくなり、血糖値が上昇、早く満腹中枢が刺激される。唾液の消化酵素(アミラーゼ)が食べ物を「糖」に分解し、それが血液に吸収されるからとのこと。噛む回数の目安は30回で、回数を多くすることで「ゆっくり食べる」ことも促す。なるほど。
 ゆっくり食べれば食べ過ぎを防ぐという。早食いは脳の満腹指令とタイムラグが生じるからで、ことに我が脳はすぐに早とちりするくせに、満腹については気づくのが遅い。というか、「満腹ではないか」と片方の脳が思考した後に、すかさずもう片方の脳が「いや、そんなことはない。いつもはもう一膳食べているではないか」と畳み掛けてくる。そして、いつもそっちの脳の方が説得力ある発言をするのでそれに従う。
 ネットの「30回噛むダイエット」の記事を読んでいたら、「よく噛むことは顔の筋肉を鍛えるので、小顔効果も得られます」とある。なので、さっそく主婦をターゲットにしたPR誌のネタにして「唾液成分には美容成分や若返りホルモンもあるそうですから、噛んで噛んで噛みまくりたいところ。」と書いた。
 健康のためには噛むことが大事だということはわかった。それにしても、前の日から考えていた面白いことを言おうする時に限って、噛んでしまうのはなぜか。昨日の乾杯挨拶も、実によく噛んだ。

|

歯医者復活

 ある日、以前の歯医者で治療した歯がグラグラするので、スタッフが通っている近所の歯医者に行ってみた。僕より若い医者で、その奥さんらしき人とどちらかのお母さんらしき人が交代で助手をしている。ここがよかった。助手は受付ではマスクを外す。予約は必ず取れ、待ち時間なく治療は丁寧だが毎回30分。三千里も歩いたのに、求めていたものは事務所から30メートル先の雑居ビルにあったのだ。
 歯のぐらつきは歯と歯茎の問題。改善は歯磨きの励行だが、定期チェックで歯の掃除も必要。不具合は早目に対処すれば痛い目にあわず金もかからない。ということで、以来、毎月1回、定
期検査に行っている。
 認めたくはないがそれほどいい男ではなく、背は低く腹が出ている中年は、最近はすぐに汗をかき、もともとの近眼に老眼が加わり、間抜けにメガネの上げ下げをしている。このような状況下、せめて口の中だけはきれいにしておきたいと思う今日この頃である。

|

歯科医良好

 高校生のとき、友達に紹介されて都心の若い女先生ときれいな助手ばかりの歯医者に行った。大企業の重役だったその友達のお父さんが通っているところ。胸を押し付けながら治療してくれるので、男子高校生にとっては結構な麻酔だった。だが、いつもオヤジでいっぱいでなかなか予約が取れなかったし、何よりも受験勉強の敵だったのでやめた。
 大学院に進んだ先輩に「歯医者の助手ってなんで美人ばかりなんだろう」と聞いたら、「みんなマスクをしているからだ」と教えてくれた。なるほど、この人は将来立派な博士になるだろうと思ったが、その後、先輩が学問的に成功したどうかは不明だ。

|

歯科医不良

 歯を磨いてから寝なさいと母親や加藤茶に言われて育ったから、言われなければ歯磨きを忘れるようになってしまった。いまは妻に言われるから磨く。
 歯磨きしてリビングに戻ると、妻が「本当に磨いたの」と聞いてくる。子供じゃあるまいしそんなことで嘘をつくかと言ったら、「せめて口の中ぐらいきれいにして」と言う。「せめて」ってなんだよ。
 子供の頃から歯医者には何度も通った。大人になってからも、虫歯、親知らず、インプラントで随分と金を払った。そして、いくつもの歯医者に通った。歯医者は嫌いだ。だが、どこかに大好きな歯医者がいるのではないか、そう思い探し続けたのだ。私の口を通り過ぎていった先生たち……。

|

« November 2015 | Main | August 2016 »