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2018.08.30

シエスタ導入の障害(2)

 シエスタを導入した場合でも、導入に理解のない顧客は14時に電話をかけてくるだろう。お客様は神様だから電話番を置かねばならない。その人手と費用が余計にかかる。それにわが社の社員であれば、休憩中に電話が鳴っても来客があってもちゃんと応対するだろうから、その時間帯は残業手当を払わねばならない。1人1日4時間、月80時間の残業代がかかる。
 働き方改革を唱える政権は勤労者の人気取りをしつつ、かつ大資本の機嫌を損ねたくない。だから、しわ寄せは我々中小零細企業経営者のところに来ることになる。わが階級の状況はマルクスも想定しなかったようたが、蟹工船の船長にも階級的矛盾があるのである。
 大出版社のように電話も一切聞こえない休憩仮眠室を持てば話は別だが、大出版社の仕事で締め切りに遅れ、編集部に呼びつけられて徹夜仕事をして、原稿を入れぬままちょっと休もうと仮眠室に入り、10時間後に掃除のおばさんに発見されたという前科を持つスタッフも抱える当社としては、そのような部屋は持てない。仮眠室の前に、お昼休みにOLたちがお弁当を食べるための会議室が先だ。仮眠室を持てるようになるためには、寝ずに働くしかないのだろうか。

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